2018.07.20
美容と健康
紫外線によるシミを防ぐには? ~大人の美容講座~

夏に注意したい紫外線は、肌老化の原因の約8割といわれるほど美容の大敵!気になるシミの原因にもなります
生活紫外線に要注意
さんさんと太陽が照りつける季節になりました。
グッと紫外線量が増える夏本番、カンカン照りの日の外出には、日傘や日焼け止めが手放せません。
ですが、紫外線予防は「毎日」する必要があるって、知っていましたか?そう、曇りの日も雨の日も雪の日も、紫外線は毎日降り注いでいるのです。
レジャーの際はしっかり対策!という方でも意外に無頓着なのが、この毎日浴びる「生活紫外線」。
例えば、晴天の日、毎日2時間程外出する主婦が1週間で浴びる紫外線総量は、なんと真夏の海水浴で1時間に浴びる紫外線量に匹敵するといわれます。
買い物やゴミ出し……、暮らしの中のちょっとした場面のダメージは、蓄積してシミやたるみに姿を変えます。
だからこそ、日常的なケアが重要です。

じつは晴れている日にだけ浴びる紫外線よりも、日常的に浴びる紫外線の方が肌へのダメージが大きいんです……
紫外線が肌にダメージ与える仕組み
私たちの肌に紫外線がどこまで深く届くかで、ダメージの受け方が変わってきます。
そもそも、私たちの肌は、肌の一番上で外敵刺激から守る「表皮」、表皮の下でコラーゲンを主に弾力を保つ「真皮」の2層構造です。
表皮がダメージを受けると、肌組織を守るために色素を作るメラノサイトが増えます。そのままメラノサイトが滞ったものが“シミ”です。
真皮までダメージを受けてしまうと、真皮内のコラーゲンが劣化・変性し弾力が失われ“シワ”や“たるみ”につながります。
ここで、対策する上で知っておきたいのが「紫外線の種類によってダメージの届き方が違う」ということ。
紫外線には、雲を通り抜けて表皮・真皮まで届く「A波(UV‐A)」と、表皮に赤みやひりつきを起こしますが雲やガラスである程度遮られる「B波(UV‐B)」の2種類があります。
つまり、晴れている日にだけ対策をしても、天候関係なく放たれているA波は防げないのです。
このA波のダメージから逃れるには、日常的な対策をしなければなりません。

化粧品を適切に使うことで、これからあらわれるシミ・そばかすを防ぐことができます
紫外線予防を習慣化してシミ対策を!
紫外線対策は日々の予防が大切。
これから紹介するケア方法を、ぜひ習慣に取り入れてみてください。
○日焼け止めの適正量は500円玉大
「日焼け止めは適正の使用量を守らないと期待する効果が得られない」ということは意外と知られていません。
顔全体に塗る場合の適正量は、500円玉大とかなりの量。
実際に女性が使う量はその4分の1程度といわれ、効果は20分の1に下がります。パウダーファンデーションとの併用をするなどの工夫が有効です。
○毎日のスキンケアで美白と保湿を
紫外線を浴びると肌の中でメラニン色素が作られ始めますが、それを抑えるのが美白化粧品の美白成分。未来のシミ・そばかすを防いでくれるのです。
美白化粧品は予防として使ってこそ。シミが目立ってから慌てて使う、または気になるところにのみ使うのではなく、年間を通してスキンケアに使うことをおすすめします。
《美白化粧品のおすすめの使用法》
肌が弱い目元は、中指と薬指など力の入りにくい指でトントンと軽くたたいてなじませます。(イラスト左)
シミの上にだけではなく、両手のひらで顔を包み込むようにやさしく、全体になじませます。
(イラスト右)
<2018年 夏号 Vol.41 17-18ページ掲載>