2018.07.02
美容と健康
強い日差しにご用心!瞳の紫外線対策

7月~8月は紫外線のピーク!1月の4倍以上にもなる夏の紫外線対策には、瞳のケアも忘れてはなりません。
瞳の老化には紫外線が関係しています
私たちが日常で得る情報の8割以上は、視覚から入ってきているともいわれます。
「歳には勝てない」と〝見る〟ことを諦めたら情報収集は難しくなり、日常の新鮮さや楽しさは損なわれてしまうでしょう。
それに関連し、視力低下と認知症の関係を指摘する専門家もいます。
そんな瞳の衰えに強く関係しているのが、「紫外線」。
なんと日本は瞳が受ける紫外線ダメージについて、先進諸国の中でもとりわけ意識が低いと指摘されているとのこと。
瞳にダメージを与える仕組みは次の通り。
① 紫外線が瞳の中に活性酸素を発生させる
② 活性酸素が細胞を酸化・老化させる
水晶体が老化すると白内障に、網膜が変性すると黄斑変性症や飛蚊症に繋がります。
原因からもわかるように、紫外線対策は主にふたつの視点から考えられます。
① 紫外線を瞳の中に入れないこと
② 発生した活性酸素を消去すること
この2点について効果的な方法をご紹介します。

まずは原因を絶つことが一番。7~8月は年間で最も紫外線が強いため、特に注意が必要です。
紫外線を瞳に入れない
瞳に紫外線を入れなければ、当然ダメージもありません。
道具を有効に使って、紫外線から瞳を守りましょう。
○UV(紫外線)対策メガネ
カット率:80%
瞳をガードするという意味では、やはりメガネが一番。
レンズ自体のカット率は99%を超えるものまでありますが、隙間からいくらかは入ってきます。なるべく顔の形に合うメガネを選びましょう。
また、色の濃さとカット率は関係ありません。
むしろ色の濃いメガネは、視界が暗くなり、瞳孔が開き、瞳の奥深くまで紫外線が届いてしまいます。
メガネを選ぶ際はそれほど色の濃くないものをお勧めします。
○日傘・帽子
紫外線カット率:50%
手軽な日傘や帽子(ある程度の大きさのつばのついたもの)も有効な手段です。
地面からの照り返しは防げないものの、紫外線の半分以上を防いでくれます。瞳だけでなく、肌も守れるのもいいですね。
メガネと併用すれば、体の外からの紫外線対策はバッチリです。

瞳を酸化・老化させる活性酸素。紫外線だけでなく、ストレスや運動もその発生要因なので栄養で消去することが大切です。
活性酸素を消去する
発生してしまった活性酸素は、抗酸化成分で消去できます。
抗酸化作用のある食材を紹介しますので、ぜひ日頃の食生活にお役立てください。
○ルテイン
瞳を守る代表的な成分がルテインです。その力は『天然のサングラス』と呼ばれるほど強く、瞳に入ってくる紫外線をブロックし、また発生した活性酸素も消去します。
・多く含まれる食べ物
ほうれん草・ブロッコリー・パセリなどの緑黄色野菜
○アスタキサンチン
数ある抗酸化成分の中でも、とりわけ力が強いとして注目されている成分です。眼精疲労によるピント調節力の低下を改善する効果も報告されています。
・多く含まれる食べ物
サケ・エビ・カニなど
○ビタミンA・C・E
ビタミン類が健康面で様々な重要な役割を持つのはご存じの通りですが、抗酸化作用もその一つ。夏場はビタミンを多く含む緑黄色野菜が豊富なので、意識して摂るといいでしょう。
・多く含まれる食べ物
ほうれん草・トマト・人参などの緑黄色野菜
<2015年 夏号 Vol.29 13-14ページ掲載>