2019.06.04
食と栄養
美味しくて栄養満点!トマトの魅力

真っ赤なトマトは栄養のかたまり。旬の時期はよりうまみが増し、栄養価も高まります。
注目の健康成分「リコピン」がたっぷり!
ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、栄養たっぷりのトマト。その中でも代表的なのが、赤い色のもとであるリコピンという色素成分です。
リコピンには有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があり、同じく抗酸化作用を持つビタミンEと比べてもその働きは100倍以上とも言われています。
リコピンには、様々な生活習慣病を予防したり、血糖値を下げる働きがあったり、動脈硬化の予防など、たくさんの健康効果があります。
さらに健康で美しい肌を保つのに役立つビタミンC、高血圧を予防するカリウム、脂肪の代謝を助けるビタミンB6なども豊富に含むトマトは、栄養が偏りがちな現代人には、まさにうってつけの野菜なのです。

トマトソースやスープなど、加熱することでリコピンの吸収率がアップ!
“そのまま食べる”だけじゃもったいない
調理法を工夫することで、この豊富なトマトの栄養をもっと効率的に摂り入れることができます。
まず、リコピンは油に溶けやすい性質のため、油と一緒に食べると体内への吸収率がアップします。生で食べる場合はオリーブオイルをかけたり、オイルの入ったドレッシンで食べましょう。
またリコピンは加熱することでも吸収率が高まるので、煮たり、炒めたりと加熱調理して食べるのもおすすめ。ソースやスープにすれば水溶性のビタミンCも残さず摂取できます。

冷たいだしとミョウガが、トマトのうまみをグッと引き立てます。
夏にぴったり!トマトの冷製だし浸し
実は“だし”との相性が抜群なトマト。だしと合わさることで酸味が柔らかくなり、トマトのうまみが引き立ちます。鮮やかな太陽の色も食卓に彩りを添えてくれます。
■材料(2人前)
トマト 2~4個
みょうが 1/2個
京の御だし 300cc(1パック)
薄口しょうゆ 大さじ1と1/2
みりん 大さじ3
塩 適量
■作り方
1. トマトはヘタと反対側に十字に切り込みを入れ、10秒ほど茹でてから、冷水に浸して湯剥きする。
2. だしに調味料を加えてひと煮立ちさせ、冷やしておく。
3. 2に1を加えて冷蔵庫で最低2時間以上冷やし、器に盛り、刻んだみょうがを飾る。