2020.07.22

マイケア日記

あれ食べたいこれ食べたい 第4回「石垣島のパイナップル」

今回の担当:麦島 風帆(だんらん編集部)「もずく」のおいしさに目覚めた29歳。
●好きな食べ物:カレーうどん、豆腐、パイナップル ●嫌いな食べ物:ニンジン、かぼちゃ、栗

今回の食材・沖縄県石垣島「パイナップル」

マイケアのスタッフが産地に足を運び、日本全国の魅力ある食材を紹介する連載企画。今回は、おいしいパイナップルを求めて、はるばる石垣島にやってきました!

羽田空港を出発し、乗り継ぎを経て4時間半。石垣島は30℃を超えているのにも関わらず、湿気がなく爽やか。海風も心地よく、南国の陽気に気分は高まるばかり。

うーん、早くパイナップルが食べたい!

「石垣島のパイナップルは世界一! わざわざ東京から来たのは大正解だね」と話すのは、案内役を買っていただいた宮谷さん。

「収穫の真っ盛りだし、天気もいい。獲れたてのパイナップルを口にしたら、もう東京には帰れなくなっちゃうよ(笑)」と、弾けるような笑顔を見せてくれました。




石垣島のパイナップル生産者さんたちと一緒に。「炎天下の中、大変ですね」と話しかけると、「子どもの頃からだもん。慣れっこだ(笑)」との答えが!

石垣島じゃないと味わえない!甘~い、南国のパイナップル

「世界一のパイナップル」……その言葉に期待は高まるばかり。

畑に到着すると、高さは自分の腰ほど、幅は両手をいっぱいに広げたくらいに育ったパイナップルの葉っぱが目の前に。そして、その根元には……黄金色に輝くパイナップルの実!

キラキラした鮮やかなパイナップルは、見た目からも食べ頃だというのが容易に分かります。

生産者の方へ話をお聞きしている最中も、目線はついついパイナップルへ。そして、頭の中では「早く食べたい」という思いばかりがグルグル回る状態。あぁ、食べたくて仕方ない!!

インタビューを終え、ついにその時が! 畑にある全てのパイナップルの中から、いちばんピカピカに輝いているものを選んでいただき、その場でカット。

パカッと割ってみると、鮮やかな黄色が目に飛び込みます。ほとばしる果汁、立ち上るみずみずしい香り、口の中は期待でいっぱい。豪快にかじりついてみると……!

甘い!甘い! えっ、パイナップルってこんなに甘かったっけ!?

一口食べて、頭の中が混乱しました。確かにパイナップルは甘いけど、酸味もあったはず。でも、石垣島で今食べているパイナップルは、“甘い”という味覚ばかりが先行します。

ただ、私が言う「甘さ」というのは添加物の甘さでなく、植物本来が持っている「甘み」。

噛めば噛むほど、口の中にジュワ〜っと甘みが広がりますが、いくら食べても嫌じゃないんです。むしろ、もっともっと食べたくなる不思議な感覚。もう、手と口が止まりません!




パイナップルの収穫を体験。カマで一つひとつ刈り取りますが、たまに刺さるトゲが痛いんです!

現地だからこその美味しさ

「土壌や水質など、石垣島はパイナップル栽培に適した条件が揃っているんだ。ただ、これだけ甘さを感じる理由は、気候によるものも大きいと思うよ」と、宮谷さん。

確かに、日差しが強くて気温が高いのに、なぜか過ごしやすい石垣島。この陽気が甘いものを誘うのか、パイナップルの甘さをより際立たせているような気がします。

今までのパイナップルの中でも、いや、今まで食べたすべてのフルーツの中でも、いちばん甘かった石垣島のパイナップル。「これが味わえるなら、石垣島に住んでみようかなぁ~」なんて考えが浮かぶほど、衝撃的な味でした。


取材を終え、東京に戻り数週間が経過。どうにも普通のパイナップルに満足できず、インターネットで石垣島のパイナップルを注文しました。

届いたものを食べてみると……確かにおいしいけど、なんだか甘さが足りないような?

そこで改めて気づきました、「現地で食べないと、あの甘さは味わえない」と。そして、決心したのです。

今年の夏休みに再び石垣島に行こう! あの甘~いパイナップルを味わうために……。


<2013年 夏号 Vol.21 45-46ページ掲載>




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