2020.02.20

マイケア日記

マイケア畑から 第7回 生産者さん教えてください!

困難な状況が続く「にんにく栽培」を次こそは成功させるべく、自然栽培の達人、佐野 正芳(さの まさよし)さんを訪ねました! 担当:山口 達也(やまぐち たつや)

3度目の正直!自然栽培の達人のもとへ

「自分たちの畑を作りたいんです!」社長への直談判から始まった「マイケア畑」ですが、ここまでは苦難の連続。

特に、乾燥の失敗や盗難――。過去に2度、チャレンジして成功させることができなかった作物「にんにく」のことは忘れられません。

この2度の失敗が、安心してお使いいただける商品の原料となるまでに、生産者の方々がどれほどまでに注意を払い、研究を重ねて作物と向き合っているのかを身をもって知る大きなきっかけとなったのです。


そして、私たちは苦い思い出を払拭すべく、いよいよ3度目の「にんにく」栽培に向けて動き始めました。

「次こそは失敗できない」

たくさんの方からの熱い応援のお便りに応えるためにも、万全の準備で栽培に臨む意思を固めた私たちは、栽培のスペシャリストの知恵を借りることにしました。




エビネ蘭の生育には、生い茂る木々に遮られた柔らかな陽射しと清流からの適度な湿気が欠かせません。そして、春にはエビネ蘭が可憐な花を咲かせます。

教わった成功の秘訣

私たちが訪ねたのは佐野正芳さん。薬用育毛剤『花蘭咲』の原料となる、エビネ蘭の生産者です。

エビネ蘭は絶滅危惧種にも指定される、とても繊細な植物。栽培するには土壌をはじめ、日の当たり方や湿度などの自然環境を整える必要があります。


佐野さんは、そんなエビネ蘭を農薬や化学肥料に頼ることのない自然栽培で、常識では考えられないほど逞しく、美しく育て上げるのです。

その秘訣は、エビネ蘭に対しての「惜しみない愛情」と「ひたむきさ」にありました。

「エビネ蘭は日射しと乾燥に弱いんです。だからこそ適度に木々が生い茂って、清流が流れ込むこの絶妙な環境を保つことが非常に重要なんです」

そう語る佐野さんは毎朝5時からエビネ蘭園に出向きます。

エビネ蘭の大敵である直射日光が当たっていないか、土に適度な湿度が保たれているか……。山の中のエビネ蘭園を隅々まで見て回るのです。


30年間続く、早朝からの大変な日課も「エビネ蘭のためなら当たり前ですよ」と笑顔の佐野さん。

エビネ蘭の自然栽培は、日射しや湿度といった自然条件も欠かせませんが、何より佐野さんの日々のひたむきな努力や愛情があるからこそ、実を結び成り立っているのでしょう。




佐野さんからの教えを胸に、マイケア畑はこれからも前進していきます!

マイケア畑は進み続けます

そんな佐野さんの姿勢を、マイケア畑で活かすために――。

再び動き出した「にんにく」栽培プロジェクトでは、農薬や化学肥料に頼らずとも育て上げられるように土から改善。

十分に栄養を与え、丸々とした姿に育てるために有機肥料を混ぜ込むなどの作業を地道に重ね、さらに畑の環境に合わせて種を選定していきます。


これまでに培ってきた経験に、佐野さんからの教えを加えて、これまで以上に「にんにく」栽培のための礎を築き上げました。

「にんにく」に惜しみない愛情を注ぎこむことができるように、佐野さんをはじめとする生産者さんのように、ひたむきに勉強を重ねていきます。

マイケア畑における3度目のにんにく栽培に、皆様ご期待ください。


<2020年 新春号 Vol.47 37~38ページ掲載>




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