2019.08.09

食と栄養

おへやで菜園

畑や庭がなくても、わざわざ道具を買わなくても、野菜を育てることができる「おへやで菜園」。ぜひ、お試しください!

育て食べることの楽しさを再発見

「安心、安全な野菜を食べたい」
「いつかは自分の畑を持ちたい」

そんな夢を持ちつつも、実現するのは難しいものです。

自宅の庭やベランダで小さな菜園を始めようとしても、土やプランターは重たく、道具を揃えるのもひと苦労。でも、やっぱり自分でつくった野菜のおいしさを味わってみたい。

そこで、おへやの中で気軽に育てられるものから始めてみませんか?

例えば、食器棚にある食器やプラスチック容器を使って、今朝食べた野菜を捨てずに、再生させてみましょう。

「おへやで菜園」なら、採れたてで新鮮な野菜を、食べたい分だけ作れます。やってみると簡単!

手はじめに選ぶ野菜は、薬味や料理に彩りを添えたいときに役立つ、ネギ、バジル、スプラウト、根野菜の葉などが便利です。

育てやすく、用途も多彩。窓辺や、ちょっとした棚の空きスペースなどを使って、楽しみながら、おへやで菜園を始められます。




いつもは捨ててしまう根菜の葉。菜園に活かせば、10日前後で収穫できます!

根菜の葉を楽しむ

葉付きの大根やカブを買っても、その葉元を捨てていませんか?

これらの葉を再生させましょう。量は少ないけれど、存在感のある葉が楽しめます。

大根とカブ
〈特徴〉
・意外に成長が遅い
・10日前後が収穫期
・葉はやわらかい

〈材 料〉
・根菜の葉元(今回は大根とカブ)
・容器
・水

〈栽培ポイント〉
・葉も根も、2センチ程度の長さを残して切る
・水は葉元が浸らない程度に入れる
・水は毎日交換する

〈育ててみると…〉
5日目
大根の葉5センチ、カブの葉3センチくらい伸びました。

8日目
どちらも8~10センチくらいの長さになりました。このまま薬味に使ってもいいのですが、まだ伸びるそうなので、あと2日我慢してスープの具にしようと思います。

10日目
今日、収穫します。これ以上欲張ると、葉はすぐ黄色くなり腐りやすくなります。




スプラウトは食感もよく、香りも抜群! 家で育てれば、いつでも採れ立てが味わえます。

スプラウト(新芽)は、ぐんぐん育つ

発芽したばかりのスプラウト(新芽)には、成長に必要な栄養がたっぷり含まれています。種から育てることで、元気がいい若芽を収穫できます。

カイワレ大根
〈特徴〉
・栽培がカンタン
・家にある道具で育てられる
・新芽ならではの栄養がたっぷり
・日かげでも育つ

〈材 料〉
・新芽を食べる野菜の種
・容器(食器など)
・水
・ペーパーシート(ティッシュでも可)

〈栽培ポイント〉
・水は毎日交換する
・光のあたらないところで育て、収穫直前に日に当てる

〈育ててみると…〉
初日
湿らせる程度に濡らしたペーパーシートの上に、種を蒔きます。種はなるべく重ならないように配置しました。

3日目
カイワレ大根も発芽、双葉も大きくすでに美味しそうです。翌日には少し頭をもたげてきました。陽に当てたところ、この黄色かった芽が10分ほどで黄緑色になりました。

7日目(5日目くらいから収穫可能!)
待ちに待った収穫。葉の色が黄色く弱々しかったものが、日光にあてるうちに鮮やかな
緑色に変化しました。生命ってすごい!


~まとめ~
今回「おへやで菜園」を試してみて、育てる楽しみ、食べる喜びを味わえたことが、大きな収穫でした。次は、プランターで野菜ミニ畑を作ってみようか、など楽しみも広がりそうです。


<2016年 夏号 Vol.33 39-42ページ掲載>




twitter facebook LINE Instagram

こちらのページも一緒に読まれています