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あれ食べたいこれ食べたい 第3回「和歌山のはっさく」

今回の担当:山下 浩司(だんらん編集部)最近、何でも味を濃くしてしまう30歳。
●好きな食べ物:柑橘類、魚、苦いもの ●嫌いな食べ物:納豆、貝類、きのこ類

今回の食材・和歌山県紀の川市「はっさく」

だんらん編集部スタッフが産地を訪れ、日本全国の魅力ある旬の食材を紹介する連載企画。

「いつものやつ、送っておいたわよ」。母からの電話をもらって数日後、確かに〝いつものやつ〟はやってきた。それは、毎年冬になると決まって届く、実家からの定期便。

幼い頃、冬が終わりに近づく頃に、母が買ってくる〝はっさく〟。

「柔らかくな~れ」と、あの硬く剥きにくい皮をコネコネ、コネコネ……。あの甘苦い味に夢中で、よく頬張ったのを覚えています。

というわけで、定期便の箱の中はもちろん、例の大好物。取材テーマである〝好きな食べ物〟を選び悩んでいた私を、母は知ってか知らずか……。

とにかく、「これしかない!」と心は決まり、はっさくをたらふく食べる旅へと足を踏み出したのです。もちろん、箱の中身を平らげた後に。



児玉さん指導の下、刈り取りに挑戦。カゴ一杯に採れました!実が大きい分、重さもズッシリ。

はっさくの苦みは通の味!

有田みかんで有名な和歌山県ですが、はっさくだって負けていません。なんと、全国の収穫量の約7割を占める、日本一の生産地なのです。

訪れたのは、明治44年から六代続く、観音山フルーツガーデンさんです。「今日は本物の味を知ってもらうからね!」と、迎えてくれた園主の児玉典男(こだまふみお)さん。

柑橘愛好家の間でも、はっさくは最後に行き着く果物とのこと。

「あの独特な苦さは、大人でも苦手な人が多い。君は少年の頃から通だったね」。そんな児玉さんの言葉に少し得意になった私は、案内される畑へ意気揚々と向かいます。


はさみ、カゴ、それに軍手。準備が整い、いざ収穫体験へ。木になっている状態のはっさくなんて初めてで、四苦八苦している私を見て、児玉さんが助言してくれます。

「最初はヘタの2cm上から、次に根元を」と、その通りにはさみを入れると、〝ズシンッ〟。

手の平に、岩でも落ちたかのような、重厚な感覚が伝わります。本場はっさくの重さに手こずりながらも、収穫は次の木へ、次の木へと。



肉厚な皮を剥くと、爽やかな香りとともに、果肉がプリッ!甘~い果汁が溢れ出します。

口に入れた瞬間「……!? 苦くない!」

カゴが一杯になったら、ついにお待ちかね、味見の時間です。

皮を剥く手にはしぶきがほとばしり、丸々太った実が姿を現します。

口に含んだ瞬間、瑞々しく甘い果汁で口の中が満たされる。その味に感動すると同時に「……!? 苦くない!」。そう、はっさく特有の苦みを感じないんです。

その理由を児玉さんに尋ねます。

「市場に出まわってる物が大体苦いのは、外からの衝撃を受け、皮の中にある苦み成分が、甘い果肉に染みちゃうからなんだ。皆さんの手元に届く頃には、本来の甘さは失われている。だから、はっさくは、赤ちゃんを抱くように優しく、丁寧に扱わないとね」。

苦味もひっくるめて、私ははっさくが好きです。

でも、ここ観音山フルーツガーデンで、甘いはっさくに出会ってしまった。これを独り占めはもったいないですよね。私を柑橘類の虜にさせた、あの師匠にも届けたい。

一人暮らしの家に戻った私は、すぐさま電車に乗り込み、実家へ向かいます。揺れる車内で、衝撃からはっさくを守りながら。母が喜ぶのを期待しつつ。


<2015年 特別号 Vol.28 29~30ページ掲載>



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