2019.09.19

マイケア日記

マイケア畑から 第6回 またしても訪れた困難……

1年目のにんにく栽培に失敗し、迎えた2年目。成功への期待を胸に畑に向かったのですが……。

「マイケア畑」で二度目の収穫期到来!

ご無沙汰しています。実は、この間に大変なことが起こっていました。それは昨年7月のある朝、にんにく収穫を間近に控えた畑から始まります。

その日は、朝からどんよりと厚い雲が空を覆っていました。ですが、私たちはそんな天気とは裏腹にウキウキと胸を躍らせていたのです。

なぜなら、前年の10月に植え付けた「にんにく」がいよいよ収穫の時を迎えようとしていたからに他なりません。


マイケア畑の最初の作物として、農業の右も左もわからない初心者の私たちが初めて育てた作物、それが「にんにく」でした。しかし、1年目は収穫後の乾燥に失敗。

「育てたにんにくをプレゼントします!」と大見得を切り、400通以上のプレゼント応募を熱い応援メッセージとともにいただいていたにもかかわらず、一つもお届けすることができなかったのです。


今回はそんな1年目の反省を踏まえ、収穫後の準備も万全。「応援してくれている多くの方のために、今年こそお届けするんだ」と気合を入れていたのです。

まさか畑が、とんでもない事態になっているということも知らずに……。




残っていたのは、にんにくの埋まっていたであろう穴だけでした。

にんにくの茎が……。訪れた二度目の困難

朝6時。まだ出歩く人も少ない早朝から、私たちは畑に向かいました。いよいよ間近に控えた収穫に、メンバー同士の会話も弾みます。

ところが、畑へ近づくにつれて何か違和感を覚えたのです。

「あれ……? にんにくの茎がない……」

想像もしていなかった光景に、畑へ向かう足も思わず早足になります。

「なにかの間違いであってほしい」。そんな願いもむなしく、畑へ到着した私たちの目の前には、土がむき出しになった畑が広がっていたのです。


そう、私たちの育てたにんにくは、心無い誰かの手によって盗まれてしまったのです。

マイケア商品の生産者の方々と同じように、除草剤や殺虫剤に頼ることなく、自分たちの手で9ヵ月もの歳月をかけて、丹精込めて育ててきた「にんにく」が突然消える。

その時の怒り、むなしさ、悲しさはとても言葉では表しきれないものでした。


その後、すぐに通報。警察の方が捜査に駆けつけてくれたのですが、風や雨によって証拠となる靴跡などの形跡は既に消えてしまっていたため、泣き寝入りするしかありませんでした。

それから私たちは、こうした事態に全国の農家の方が頭を悩ませているということを初めて知ったのです。




『マイケア畑から』にたくさんの励ましのお便りをいただきました。困難のたび、皆さまの温かいお声に救われていると改めて実感いたしました。ありがとうございました。

生産者の苦労は〝育てるだけ〟にあらず

約39%——。これは、「農作物の窃盗被害を受けた」と警察に届出をした事件のうち、犯人が検挙された事件の割合です。

つまり農作物は、盗まれたら6割以上の確率で泣き寝入りするしかないのが現状なのです。

この問題は、私たちの商品の原料を生産する方々にとっても他人事ではありません。実際に、育てていた農作物の一部が盗難にあったという声もありました。

そう、農業に携わる皆さんは毎年のように変わる気候、日々変わる作物の様子に気を配るだけでなく、こうした問題にも気を揉んでいたのです。

こういった実情を知ることができたのは、自分たちで農業に取り組んだからこそであります。

皆様にも、〝食〟に携わる方々の苦労を知っていただいたうえで、納得してマイケアの商品を選んでいただけるように、『マイケア畑から』では活動の様子をお伝えしていきます。

※警察庁「犯罪統計書 平成29年の犯罪」より



《最後に》
このコーナーは皆様からの熱い応援のメッセージをいただくことが多く、今回も心が折れそうになった私たちを皆様からのお便りが支えてくれました。

この場を借りて、御礼申し上げます。今後もご声援をいただけるように、また気持ちを新たに進み続けていきます。


<2019年 新春号 Vol.43 37-38ページ掲載>




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