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この冬を暖かく過ごす「かしこい冬支度」

木枯らしとともに、もうすぐ冬がやってきます。本格的に寒くなる前に、いつもの寒さ対策を見直して、省エネしながら暖かく過ごしませんか?

寒さを感じるしくみについて考えてみよう

私たちは体温を一定に保つため、体内で生まれた熱を皮膚の表面や呼気、汗などから常に放出しています。

その熱が何らかの理由で多く奪われたとき、人は「寒い」と感じるのです。


熱には高いところから低いところへと流れる性質があり、体温より周囲の温度が大きく下がる冬は、体の熱がより奪われやすくなります。

寒いと体が縮こまってしまうのは、体表面積をなるべく小さくして放熱を防ごうとする体の働きです。


ただ、同じ気温でも、人によって体感温度が違います。気温の他に湿度や風、周囲のものの表面温度、活動量、着ている衣服などが影響しているからです。

つまり、これらの要因を上手にコントロールすることで、寒い冬を暖かく過ごすことが可能になるというわけです。


今回は「理にかなった、ちょっとした工夫」をテーマに、体温コントロールのコツを4つのポイントに分けご紹介します。



寒いときは重ね着。でも、間違った重ね方で、かえって冷えてしまうことも……。

2つのポイントをおさえて、効果的に重ね着

●空気の層をつくる
衣服と衣服の間にある空気が体温によって暖められ、暖かい空気の層となって寒さから体を守ってくれるのが重ね着。

そこで大事なのは衣服の重ね順です。

肌のすぐ上は、汗を熱に変えて発熱する機能性肌着がおすすめです。中間にはニットなど空気を含みやすいものを選びましょう。

さらに、空気をたくさん含むことができて保温性の高いダウンは、実は熱を発する体により近いところで着るほうが暖かくなります。

上着は風を通しにくい素材のものを選びましょう。衣服の中で暖まった空気をなるべく逃がさないためです。


●「3つの首」を暖める
人の体には、熱の逃げやすい部位があります。首、手首、足首の「3つの首」です。

頭を支えている首は、筋肉が緊張して血流が悪くなりがちです。

首を暖めることで血流がよくなり、全身が暖まるといわれています。マフラーやネックウォーマーで、しっかり首の保温をしましょう。

手首、足首は、手袋や足首ウォーマーなどを活用しましょう。家では靴下の重ね履きもおすすめです。



工夫をして自分自身が“暖かい人”になれば、手をかけずに冬を暖かく過ごせます。

自分自身を“暖かい人”にする「温活」

●熱を生む食事をする
たんぱく質の多い食事をすると、熱が生まれます。

たんぱく質を消化・吸収するには多くのエネルギーが必要なため、胃や肝臓で熱が発生するのです。その量は、炭水化物の5倍、脂質の8倍。

さらに、朝食を抜かないことが大切です。もちろん、冷たい食べ物より温かい食べ物を。

また、よくかんで食べると、かむときに使う筋肉が熱を生み出します。


●効果的に入浴する
体を暖めるのに効果的な入浴法は、自分が気持ちいいと感じる温度(目安は40~41度)に肩までしっかり、10分間程度浸かる全身浴です。

全身浴は半身浴より水圧を多く受けるので、血管が圧迫され心臓へ出入りする血流量が多くなります。

また、炭酸入りの入浴剤は、皮膚を酸欠状態にすることで血管を広げ、血流をよくする効果があります。



「自分自身が“暖かい人”になる温活」は、今日からすぐにでも始められます。また、冬の衣料を買うときには、重ね着の効果も考えて素材を選びたいです。

今年は、寒さ知らずの健康的な冬が過ごせますように──。


<2017年 秋・冬号 Vol.38 31-34ページ掲載>

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