2018.09.25
マイケア日記
マイケア畑 第4回 にんにく収穫大成功!しかし……。

皆様へお送りさせていただいた「お詫びの手紙」。約400名もの方からプレゼントにご応募いただきました。
にんにく、お届けできませんでした
雨が降り続いた8月、本来であれば収穫したにんにくをお客様へ発送する準備で大忙しのはずだったのですが、私たちが向き合っていたのはお客様へにんにくが届けられなかった「お詫びの手紙」でした。
なぜ、このような事態になってしまったのか。それは、私たちの見通しの甘さと経験不足が招いたものでした……。
にんにくが収穫の時期を迎えたのは7月初旬。
「待ちに待った収穫ですね!」と、黄色くなったにんにくの葉を前に、私たちと同じように目を輝かせていたのは指導役の室井さん。
「早速抜いてみましょう!」
室井さんの言葉に体全体を使って引き抜き、茎の根元を見てみるとそこには“にんにく”が。
声にならない嬉しさがこみ上げてきます。
「土も触ったことがないようなあなたたちが、農薬にも頼らずに育て上げたんだから胸を張っていいのよ!」
室井さんの言葉に、私たちの喜びは一層大きくなりました。
そうして、私たちはいつしか「収穫した」ということに満足してしまっていたのでした。
実は、その後の作業こそが重要なのだ、ということも知らずに……。

数千本あったにんにくを収穫すると土が露わに(写真左)。採れ立てのにんにくには思わず笑顔がこぼれました(写真右)。
いよいよ発送準備へ。しかし……
収穫を終えた後、すぐにお客様への発送の準備に入りました。
その第1段階が「にんにくを傷ませないための乾燥作業」。
私たちは万全の状態でお客様にお届けするために、約1ヵ月もの時間をかけて乾燥作業を行うことにしたのです。
しかし、乾燥期間を終え、いよいよ発送に向けた袋詰めを行おうとしたときのこと。
ひとつのにんにくを手に取ると、生臭いニオイが。一部のにんにくが腐敗してしまっていたのです。
原因は「通気性が不十分だったこと」でした。
腐敗に気が付いた瞬間、その場にいた全員の顔が一斉に青ざめました。
にんにくを楽しみに待っていてくださる全国の方からの熱いご声援が脳裏をよぎったのです。
「何とかならないのか」と様々な手段を考えたものの、皆様の口に入るものである以上、胸を張って〝安心〟と言えるものでなければ、お届けすることはできません。
一部とはいえ、腐敗したにんにくが出てしまった以上、私たちは発送を中止せざるを得ないと判断しました。

次こそは皆様の期待に応えることができるように。また土作りから再出発です。
次こそは良い報告ができるように
ハガキに書かれていた応援のメッセージや、この「マイケア畑から」のコーナーへのたくさんのご感想に勇気付けられ、皆様に食べていただくことが何よりの目標となっていました。
しかし、自分たちの力不足・知識不足がこのような事態を招いてしまったのです。
楽しみにされていた皆様には、このような心苦しいご報告をすることとなってしまい、大変申し訳ありません。
この悔しさを糧にし、次こそは皆様に胸を張って良い報告をお届けすることができるように、また一から精進してまいります。
マイケア畑では、いま順調に成長しているクスリウコンをはじめ、今後も様々な作物を栽培していく予定です。
今回はこのような結果に終わってしまいましたが、これからもマイケア畑の挑戦は続きます。
重ね重ね、今回は期待を裏切る結果となり、申し訳ありませんでした。
今後ともマイケア畑と、畑に携わる人間の成長を見守っていただけますと幸いです。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
<2017年 秋・冬号 vol.38 45-48ページ掲載>