2019.01.10

美容と健康

冷えを放置してはいけない! ~不調は冷えからやってくる~

「冬は冷えて当たり前」と、放置してはいませんか?

知らず知らずに現代人は冷えている!

寒さも本番を迎えたこの季節に増える悩みが「冷え」です。

手や足がかじかみ、関節の調子が悪くなったり、体調も崩しやすくなったり……そんな経験を毎年繰り返している方もいらっしゃるのでは?

そんな方は、からだの奥底からヒンヤリと冷えきってしまっているかもしれません。決して「からだの冷えくらい、たいしたことない」と放置しないでください。

昔から“冷えは万病のもと”といいますが、言い得て妙。冷えはさまざまな不調のリスクを、大幅に高めてしまうのです。


からだが冷えているということは、中にある内臓も冷えているということ。

それにより、からだの働きが弱まり、毒素が溜まることで、さまざまな不調を招きます。


また、冷えにより血管はみるみる収縮します。

手足の指先といった末端の部分に冷えがあらわれやすいのは、からだの巡りが詰まりがちで、体温が届いていないため。

末端でさえそんな状態ですから、当然全身にも影響は及んでいます。冷えて、よいことなどひとつもないのです。




温める場所によって、健康効果も変わってきます。すべてを一気に温められる入浴は、この季節をしのぐためには欠かせません。

体温が1℃下がるだけで、免疫力は30%も下がる

意識してほしいのが体温。理想的な体温の目安は、午前10時に脇の下で測った体温が36・5℃以上あること。

ところが、ここ50年で日本人の平熱はおよそ1℃下がっているといわれているのです。


体温が1℃下がるだけで免疫力は約30%も低下するといわれています。

免疫力は病気やアレルギーを防ぐうえで欠かせないもの。からだが冷えて免疫が弱まることで、さまざまな不調を招きやすくなります。


そもそもからだが冷える原因はなんなのか。それはずばり、「自律神経の乱れ」です。

自律神経は、血圧や内臓などのからだの働きをつかさどっているため、乱れれば血管の働きも弱まり、体温がすみずみまで行き届かなくなります。

その要因は、ストレスや加齢をはじめ欧米食の普及、過食、喫煙などさまざま。


とくに女性は要注意!筋肉量が少なく熱をつくりづらく、ホルモンバランスが変わるため、自律神経のバランスが乱れやすくなります。




オススメは「温冷交代浴」(写真左)。ポイントはシャワーを心臓から離れたところから順に浴びること。ストレッチ(写真右)も合わせると、保温効果抜群!

毎日の入浴習慣が病気予防への第一歩

日常生活の中でちょっとした習慣を身につけることで、体温を上げ、冷えから身を守ることができます。

低体温を解消すれば免疫力が高まり、風邪やインフルエンザなどのリスクを減らすことができるのです。


それにはまず、自律神経を整えることが第一。そして「入浴」が有効です。

からだを芯から温めてくれる、もっとも効果的な対策で、日本に限らずアジア、ヨーロッパをはじめとした世界各国で注目度が高まっている新たな健康分野でもあります。

湯船に浸かると、新陳代謝が高まります。さらに、体温上昇、発汗や排尿を促し、冷えのもとの一つである余分な水分を排出する効果もあります。

とくに有効成分を多く含んだ温泉は、からだを温めるうえでおすすめといえるでしょう。


人のからだは3ヵ月で変わるといわれています。冷えがつらい人も、平熱が低い人でも諦めることはありません。

毎日からだを温めることで、冷えから解放され全身ぽかぽか。“病気知らず”への第一歩です。


<2015年 新春号 Vol.27 43-45ページ掲載内容改編>




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