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今、知りたい万葉集の世界

元号が「令和」に変わり、早半年。この言葉が『万葉集』の文言から選ばれたことをご存知の方も多いのではないでしょうか?今回はそんな『万葉集』の魅力を探ってみました。

『万葉集』とはどんな書物?

万葉集は629年から759年の約130年間に作られた歌を集め、編纂された日本最古の歌集です。

歌人としても多くの歌を残した大伴家持(おおとものやかもち)が、万葉集の編纂に大きく貢献したことでもよく知られています。


全20巻に約4500首の歌が収められ、作者は天皇から農民まで幅広い階層に及びます。

また、詠み込まれた土地も日本各地にわたり、とても素朴で多彩な歌が収められています。

恋や愛の歌、家族への思い、世の中への嘆きなど、今と変わらない人々の気持ちが万葉集には溢れています。そのことに気づいたとき、和歌が身近なものに思えてきました。

130年の歴史的背景や主な歌人たちの話とともに、『だんらんweb』スタッフが、解説書や特集記事などを読み、万葉集の面白さを、ほんの一部ですがご紹介します。



昔も今も、日本人の心の機微は変わりません。短い言葉に今に通ずる様々な思いを託しています。

片思いに三角関係、恋の歌がたくさん

万葉集では「相聞歌(そうもんか)」と呼ばれる恋の歌が数多く詠まれています。中でも有名なのは、大海人皇子(おおあまのみこ)と中大兄皇子(なかのおおえのみこ)のふたりから寵愛を受けた額田王(ぬかたのおおきみ)の歌で、三角関係に揺れる女心を巧みに詠んでいます。

あかねさす 紫野行き 
標野行き 野守は見ずや 
君が袖振る
         (額田王)

紫草の にほへる妹を 
憎くあらば 人妻故に 
われ恋ひめやも
        (大海人皇子)


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈《《《 解 説 》》》┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あかね色の紫の野を行くと、番人が見ているのに、あなたは恋人のように私に袖を振っている」と額田王が困惑しながら詠むと、大海人皇子は「紫草のように美しいあなたが憎いのなら、人妻なのになんで私が恋しいと思うでしょうか」と返している。 額田王は当初、大海人皇子と結婚しましたが離れ離れとなり、中大兄皇子と再婚。この歌が詠まれている状態は元夫婦の相瀬、二人の想いは不倫というわけです。
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そのほか、夫婦のダブル不倫や恋愛を禁止されていた神職の男女の道ならぬ恋などもあります。好きな歌の解釈を調べると、より興味深く楽しめます。



雅な宮廷のイメージが強い万葉集ですが、階級を問わず、その姿は詠まれています。貴族階級、食べるのがやっとの下級官吏、餓死寸前の農民――。当時は壮絶な格差社会でした。

人生の終わりも、農民の嘆きも歌で表現

万葉の時代に生きた人々は、死を目前にして歌を残しています。

とくに、謀反の罪に問われた有馬皇子(ありまのみこ)の辞世の歌は哀切の極み。人の死を悲しみ悼む「挽歌(ばんか)」の部の冒頭に載せられました。

岩代の 浜松が枝を 引き結び 
真幸くあらば また還り見む  
            (有馬皇子)


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈《《《 解 説 》》》┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「岩代の浜松の枝を結び合わせて無事を祈る。もし幸いにも命があれば、また帰りに見ることもあろう」。19歳の若き皇子の一縷の望みは叶わず、処刑されてしまいました。
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また、貧困にあえぐ農民たちの姿も詠まれています。山上憶良(やまのうえのおくら)は筑前国の国主でしたが、農民の悲惨な暮らしを「貧窮問答歌」として詠んでいます。

伏いおの 曲いおの内に 
直土に 藁解き敷いて 父母は 
枕の方に 妻子どもは 
足の方に 囲み居て 憂へさまよいひ
               (山上憶良)


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈《《《 解 説 》》》┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「自分より貧しいお前はどんな暮らしか」と問われた農民は、「つぶれたような歪んだ家の中に、直接土に藁をばらばら敷いて、父母は枕の方に、妻子は足元に自分を囲んで、嘆いている」と答えています。
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万葉集が詠まれた時代は、人々が自然とともに生き、その情景が豊かに詠み込まれています。

昔も今も変わらない「人を思う気持ちや自然に寄り添って生きる」ことの大切さを、忘れないようにしたいものです。


<2019年 夏号 Vol.45 36-40ページ掲載>



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