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心にしみる、日本の花火

なぜ日本人は、こんなにも花火に心を動かされるのでしょうか?その理由を様々な角度から探っていきます。

花火に込められた「想い」

日本の夏の主役、花火。日本人にとってなぜ特別なのか──。
その答えを求めて、花火のルーツを紐といてみました。

花火の「黒色火薬」は7世紀ごろ中国で発明され、その後ヨーロッパで武器として利用されてきました。

日本には、16世紀火縄銃とともに伝来。以降、永らく戦争がなかった江戸時代でやっと庶民の目に触れることに。しかし、昭和になって戦争が始まると、花火はまた姿を消してしまいます。


平和の象徴といわれる花火。その代表的な花火大会、新潟県の「長岡の花火」は、終戦後、市民の力で復活しました。

長岡大空襲の始まった時刻に合わせて「白菊」という慰霊の花火が上がります。その真っ白な花火を見て、涙する人も多いといいます。


災害復興への願いを込めて、見る人を励まし、元気づけてくれる花火もあります。

東日本大震災が起こった2011年は、8月に宮城県石巻市でも花火が上がりました。花火大会ができなくなった石巻市に、前述の長岡市から贈られたものでした。

ルーツから見えた、花火に込められた「想い」。花火を見ながら私たちは、どこかで平和の喜びと幸せをかみしめているのかもしれません。


丸く開く割物花火には、良し悪しを表現する為の独特な言葉があります。これを知っておけば花火師の個性をより感じ取ることができます。

「日本の花火」が特別な理由

花火が特別に思える理由は、「日本の花火」そのものにもあるはず。

そこで、25年にわたり年間数十箇所の花火大会に足を運び、数百万の花火を見てきた写真家の小野里公成(おのざときみなり)さんにお話しを伺うと、「日本の花火には、「世界一」といわれるにふさわしい特徴がある」とのこと。

それは「360度どこから見ても丸であること」「球の中に2、3重の輪があること」「飛び散る星の色が途中で変化すること」の3つ。これらは他の国では見られない特徴らしく、その精巧さ、華麗さから、日本の花火は「世界一の花火」と称賛されているそうです。

小野里さんには、そんな花火を撮るようになったきっかけを語ります。
「あるときふと花火には『作り手』がいると気がついてから、きちんと撮ろうと思うようになりました。日本の花火は作者のいる芸術です。それぞれに作風や表現の違いがあります」


花火大会のプログラムや場内アナウンスで作者の名前を知る機会もあるでしょう。

誰がどんな花火を作るのか。作者の個性を見つけるという楽しみが、日本の花火にはあるのです。


「たまや~」と叫ぶ女の子、大きな口を開けたまま空を見つめる男の子、花火は多くの人の心を惹きつけます。

さびしくて、ワクワクする花火

小野里さんは最後に言いました。
「花火の夜に味わったワクワク感、美しいものを見る幸せ、消えてなくなるさびしさ。こうした体験を脳は『心地良い』と感じ、決して忘れません。再びその快感を求めて、私たちは夏が来るたび何度も花火大会へ向かうのでしょうね」

賑やかな雰囲気や、浴衣や、楽しさと、さびしさが混じり合う花火の夜。それが特別でないわけがありません。


さまざまな角度から日本の花火を探ってみて、打ち上げる理由があり、匠の技が生み出す個性豊かな芸術であるということ、そして、「世界一」といわれるほどの素晴らしさがあることがわかりました。

さらに、日本の花火の、華やかでいて儚い美しさが、日本人の心の奥にある「わび・さび」の感情に響くのだろう──だからこそ「特別」なのではないかと感じました。

今夜もどこかの上空で大輪の花が咲き乱れることでしょう。

花火の力を体いっぱいに感じるには、より近くで見れる花火大会に飛び込んでみるのが一番のようです。


○取材協力○
小野里公成さん
写真家、デザイナー。ライフワークとして年間数十箇所の花火大会を観覧、撮影。花火の総合情報サイト「日本の花火」も公開している。著書に『日本の花火』(ちくま新書)、『花火百華』(丸善ライブラリー)、写真集『花火賛歌』(光村印刷)など。


<2015年 夏号 Vol.29 23-28ページ掲載>

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