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祈りをこめてもちを飾る

「通年餅を食べる花泉町では、毎月のように餅をつく」と話す佐々木由悦(ささき・よしえつ)さんと裕子(ゆうこ)さん。餅をひっくり返すのもお手の物。

“もちの郷”花泉町のおもちつき

かっとん、かっとんと、鼓を打つような高く軽やかな音。花泉町の米農家である佐々木由悦さんが杵を振り上げれば、奥さんの裕子さんが手早く合いの手を入れる。

軽々と振るうように見えて、杵の重さは約5㎏、さくらの木からできており、臼はくぬぎをくりぬいて作られる。

杵と臼、木の種類が違う方が相性は良く、割れにくいのだそうだ。


岩手県一関市花泉町は「もちの郷」との呼び名がある。米作りが盛んなこの地では、ご馳走といえばお餅。

年末年始はもちろん、お祝いや節目などのハレの日に限らず、葬儀などの大切な行事にも餅が欠かせないという。

一年中餅を食べるため、「もちの歳時記」なるものまで存在し、汁物や和え物など、季節に合わせ幾通りもの餅の食べ方があるというから面白い。



佐々木家が毎年飾る縁起物「みず木飾り」には、つきたてのお餅が枝先に飾られる。

お米は捨てるところがない大事な作物

「昔は、年末になると町のあちこちから餅をつく音が響いていましたよ」と、由悦さん。

餅つき機の普及もあり、今では木の杵と臼を揃えている家も少なくなったそうだが、人が集まる、祝い事があるという時は、必ず餅をつくのだと話してくれた。

「うちは代々米農家だったので、子供の頃、茶碗に米粒が残っていると、大目玉をくらいました。稲わらは俵に、もみがらの炭はこたつの炉で暖を取るのに使うんです。昔のこたつではよく靴下を焦がしましたね。お米は捨てるところがない大事な作物です」



正月の餅の歳時記は定番の「お雑煮」は、子供たちの好みに合わせて様々な種類を作るのだそうだ。

“みず木飾り”に豊作の願いを込めて

大事なお米が豊作になるように。佐々木家が毎年飾る縁起物である「みず木飾り」を作る様子を見せてもらった。

つきたての温かなお餅に片栗粉をまぶし、山から切ってきたみず木に飾りつける。

みず木は水木とも書き、「水に縁がある」木だそうで、米作りに欠かせない水が集まるよう願いが込められる。

由悦さんによると、丸く枝に飾られる餅の玉は、稲の実とも、繭玉ともいわれ、各地では「餅玉飾り」「餅玉しだれ」など、様々な名称や飾り方が伝わっている。


団子作りの様で面白いのだろう。家族総出の飾り作りに、お孫さんの小さな手が加わる。

「良い年になりますように」「お米がたくさん実りますように」。

賑やかに話しながら手を進める内に、寂しげだったみず木に、枝がしなるほど、たくさんの餅の実が飾られた。

お米を贅沢に使い、杵でつき、人の手が想いを込めて枝に結ぶ。

たくさんの餅の実を見ていると、本当に福を呼び、いいことを運んできてくれるように思える。


<2018年 新春号 Vol.39 3-6ページ掲載>



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