2019.12.06

美容と健康

物を減らしてちょうどよい暮らし

もったいないからと物を溜め込みすぎて持て余している方は、少なくありません。そこで、今回は大切な物を見極め、大切にするために「捨てる」(減らす)ことを考えます。

好きだから大切にする、物を持つことの基本

雑誌でもテレビでも「物を片付けるためにはどうすればよいか」、そんな情報があふれています。

もしかしたら、誰もが物を持ちすぎて、自分が好きな物を大切にできていないのかもしれません。

それこそまさに「もったいない」

一人で、あるいは家族で大切にできる量は限られていることに、みなさんもお気づきのことと思います。

年末は、新しい時代を迎える前に、身の回りを整理するよい機会です。これを機に不要な物を処分して、物を大切にする暮らしを手に入れましょう。


その前に……
ご自身が「物を捨てられない方」かどうかをチェックしてみませんか?
下の項目に1つでも思い当たる方、は「捨てられない方」です!

しょっちゅう探し物をしている
部屋が散らかりがち
部屋の中で物を踏んだり、つまずいて転ぶことがある
空き箱や紙袋はとりあえずとっておく
箸やスプーンは多めにもらってとっておく




物が増える原因の一つが、「捨てられない」ということ。大切な物ならまだしも「本当に必要?」という物まで捨てられないのは、なぜでしょうか?

「捨てられない」のは、なぜ?

捨てられない人から捨てられる人になることで、年の瀬の整理がグッと捗るはず。

そうなるための対策方法をご紹介します。実は物を捨てるにも、考え方のコツがあるのです。

1日一つからいらない物を捨てるクセを
捨てるためには、物と向き合う時間が必要。ですが、改めて時間を作るのは大変です。
まずは1日一つ、本当に不要な物を捨てるところからスタートしましょう。お財布の中のレシートを捨てる、といった具合に。
いらない物を捨てるクセをつけると、持ち物を整理する時の見極めも早くなります。

捨て時のタイミングを決める
捨て時のタイミングとしておすすめなのが外出から戻った時。よそ行きの気を張った状態だから、家の中を冷静に見つめ直すことができます。
一息入れる前、10分程度の無理のない範囲で行います。コツコツ行うことで、物を整理する姿勢が身につきます。

思い出の品は心に残して、感謝して手放す
人からいただいた物や記念の品など、思い出がある物はついつい捨てずにとっておきがちです。
改めて、その品が今の自分にとって大切かどうか、この先、使うかどうか、考えてみましょう。




物を減らしたのに、そこから増やしてしまったら元通りです。「捨てるコツ」と合わせて「増やさないコツ」も知っておくと、すっきりとしたお部屋を保てます。

せっかく減らしたのだから、もう増やさない!

一度減らしたら増やさないように、愛着が持てる物に囲まれた暮らしを楽しみましょう。

「一つ買ったら一つ捨てる」を習慣に
今の自分が愛着が持てる物を基準に物を減らすと、残った物は自分の好きな物ばかりです。いつもこの基準に照らし合わせ、「一つ買ったら一つ捨てる」を習慣にしましょう。
目が行き届く範囲で物を持つことが、愛着を深める秘訣でもあるのです。

無料に注意!もらうのは必要な分だけ
お店などでもらう、割り箸やプラスチックのフォーク。ついつい多めにもらって「何かの時のために」と台所の引き出しへ。
ですが、自宅で使うことはあまりありません。必要な分だけもらって使いきれば便利さへの感謝が生まれ、物も増えません。


《ちょうどよい暮らしで新しい年号を迎える》
物を減らすことは、今の自分に何が必要なのかを考えるということ。それは物ばかりではありません。思考の整理に繋がり、余裕が心に生まれます。

来年は、本当に必要な物を大切にできる、「今の自分」にちょうどよい暮らしを楽しみたいと思いませんか?

そのために、持ち物を把握し、物を減らすことから始めてみましょう。


<2018年 春号 Vol.40 29-32ページ掲載>




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