2018.02.19

美容と健康

冬の保湿ケア ~大人の美容講座~

肌の天敵「乾燥」。そもそも、なぜ冬は乾燥するのでしょうか?

なぜ、冬は肌が乾燥するの?

肌がカサつきやすい冬。
そもそも、なぜ冬は肌が乾燥しやすいのでしょうか?また、乾燥対策に良いと思っていたケアが、かえって肌を傷める原因になっていることもあります。乾燥を防ぎ、潤いを保つために、今回は冬の「保湿ケア」をマスターしましょう。

 まず、冬には肌が乾燥する季節的な要因があります。空気中に存在する水蒸気の量は、気温によって変わります。気温が低くなると水蒸気量は少なくなるので、冬は夏より湿度が低下。また、室内も、エアコンや電気ストーブによる暖房で、空気がより乾燥しているため、カラカラの空気に常にさらされている肌から、水分が外に出て行ってしまうのです。
 さらに、気温の低下により体が冷えて血行が悪くなると、体のすみずみに水分や栄養が行き渡らず、肌の潤いを保つ力が弱くなってしまいます。

肌の潤いを奪う冬。しかし乾燥の原因はそれだけではありません。

こんなことが乾燥を悪化させる

 乾燥の原因は、季節的なものだけではありません。一般的に、年齢を重ねるにつれて肌の水分保持能力や皮脂をつくる機能は低下し、乾燥しやすくなるため注意が必要。
 また、紫外線も乾燥要因の一つ。量は少なくなるとはいえ、冬でも降り注ぐ紫外線は、肌の水分保持能力にダメージを与えます。
 肌は臓器の一つです。栄養不足、睡眠不足、疲労、ストレスなどは、体調が崩れるだけでなく、肌の健康にも大きく影響します。
 そして、間違ったケア。その代表は、洗いすぎることです。肌は洗うことで皮脂と水分を失います。洗いすぎは肌の潤いを保つ機能を壊してしまいます。

 しかし、心配しなくて大丈夫。体の外側・内側からのケアで十分に防ぐことができます。ただし、肌は人それぞれ違うもので、すべての人に正しいケアというのはありません。今回ご紹介する乾燥ケアを参考に、ご自身に合ったアイテムや方法を試してみてください。

自分にあった日々のケアが、乾燥に負けない肌をつくります。

おすすめのフェイスケア

【洗顔はやさしく】
洗顔のポイントは、やさしく洗うこと。洗顔料をよく泡立て、指ではなく泡でなでるように洗い、ぬるま湯で流します。

【洗いすぎない】
すでに乾燥でお悩みの方には、夜だけ洗顔料を使い、朝はぬるま湯で流すだけの洗顔がおすすめです。

【「5分以内保湿」を心がける】
洗った後は、乾ききらないうちに保湿を。水滴をタオルで軽く押さえたら、5分以内にケアを始めましょう。

【ケアの順番、方法】
❶化粧水を手、またはコットンにとり、顔全体になじませます。こすったり、たたいたりせず、やさしく押さえるように。
❷クリームなどの油分を補うアイテムで、潤いを閉じ込めます。

~❶の前に化粧水をなじみやすくさせる導入用としてオイルを使っても!~
人肌の油分に近い美容オイルは、肌を柔らかくして化粧水やクリームをなじみやすくする「土台」をつくります。

【冬の乾燥ケアのポイント】
●油分をしっかりと
油分を補うタイミングは、洗ってすぐの乾ききっていない状態で。
●日焼け止めも忘れずに
冬は紫外線対策がおろそかになりがち。冬でも日中は「日焼け止め」を忘れずに。

~最後に~
健康で美しい肌とは、水分と油分が不足していない状態。しかし、油分(皮脂)が失われ乾燥が続くと、キメの乱れ、くすみ、ハリのなさなどの肌の悩みにつながります。「保湿」はそうならないための、肌の水分と皮脂を適正な状態に保つ重要なケアなのです。


<2018年 新春号 Vol.39 45-46ページ掲載>

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